平成23年・バックナンバー

平成23年11月
初めての方のための「身語正」入門[9]


中山身語正宗の信心において、全宗人に必ず実践、実行して欲しいこととして、「宗祖の三教」と呼ばれる実践行があります。この実践行は、実は仏教の最も基本的な教えの一つである「七仏通誡偈」を踏まえたみ仏のみ教えであったということを、改めて学び直していただきたいと思います。

学びの森

み仏のみ教えをより具体的に示している「宗祖の三教」
仏教でよく語られる白楽天(はくらくてん)と道林禅師(どうりんぜんじ)のエピソードがあります。
儒教の教えに従う白楽天が仏教の僧である道林禅師を訪ねて、次のように質問したといいます。
「仏教とは何か」と。
すると道林禅師は、
「悪いことをせず、善いことをする。それが仏教だ」
と答えたのです。ところが白楽天が
「そんなことは、三歳の子供でも知っている。それが仏教だというのか」
と大笑いしていったところ、道林禅師は平然として、
「その通りだ。三歳の子供でも知っていることを、百歳になる老人すらそれを十分に実行していないのが現実ではないか。仏教者は、それを実行しようと努力するのだ」
と答えたのを聞き、白楽天は深くうなずいた、というのです。

このエピソードの土台となっているのは、仏となられたお方なら必ず教示される教えである「諸悪莫作(しょあくまくさ)<もろもろの悪をなさず>、衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)<もろもろの善を実行し>、自浄其意(じじょうごい)<自らその心を浄(きよ)らかにする>是諸仏教(ぜしょぶっきょう)<これが諸仏の教えである>」という七仏通誡偈(しちぶつつうかいげ)です。
身語正教主「根本大悲の親(ご本尊中山不動尊)」は、この七仏通誡偈を踏まえて、宗祖上人に対し、「人としてこの世に生まれて、何をすることが一番よいことか。何をすることが一番悪いことか」として、「親を、ご先祖様を、世の人々をよろこばせることが一番よいことであり、その方々を泣かせることが一番悪いことだ」とかみ砕いて示して下さっています。

中山身語正宗人は、このみ教えを宗祖上人を通して教えていただいたため、今日このみ教えを「宗祖の三教(さんきょう)」とお呼びしています。
ここに言う「宗祖の三教」は、正(まさ)しく前回お話させていただいた「こころ」と「身体」による自分磨きの最も具体的な実践そのものを示されたものだったのですね。
本宗では、親をよろこばせる行いを伝統的な「親孝行」を土台に考えています。またご先祖様をよろこばせる行いとは、み仏におすがりして積ませていただくご先祖様への廻向、供養であり、世の人々をよろこばせる行いのまず土台となすべきものとして「感謝運動」の実践行を挙げています。

すなわち、中山身語正宗人にとって道林禅師が明言され、白楽天が深くうなずいた「仏教とは、悪いことをせず、善いことをする」、その「悪いこと」「善いこと」をもっともっと具体的に示し、その実践、実行を促(うなが)していただいているのです。
中山身語正宗の信心は、決して難しいものではない、としばしばいわれます。それは、み仏の教えをここに示したように実に具体的にいい表わしていただき、その実践、実行を自分のこととして受け止め、実践していく信心として示していただいている事実を確認することで、十分に得心(とくしん)していただけるはずです。

こすもす 342号より


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