平成22年・バックナンバー

平成22年4月
「身語正教学」講義[21]


テキスト『身語正教学』は、宗祖覚恵上人が身語正教主「根本大悲の親(すなわちご本尊中山不動尊)」から直々授かられた「み教え」と「ご信心」がどのようなものであったかを、体系的に明らかにしようとするものです。テキストを傍(かたわら)に、共々学びましょう。 学びの森

「〈おじひ〉のままに生きぬく人生」とは
中山身語正宗の「信心(すなわち宗教的実践)」とは、
「頼む一念身語正」
ということばで表わされています。「頼む一念」とは、わたくしたちがみ仏にすがって、すがって、すがりぬいていく「お行」の実践として捉(とら)えられています。そして「身語正」とは、このわたくしたちの行願に託された「おまこと」をしっかりと受け取って下さったみ仏が、それに応(こた)える形でわたしたちに授けて下さる〈おじひ〉のことに他(ほか)なりません。

中山身語正宗の「信心」とは、「頼む一念身語正」そのものなのですから、わたしたちは、ただひたすらにみ仏にすがらせていただくだけです。このわたしたちの「ただひたすらにみ仏にすがりぬく姿」こそ、
「赤子、三歳児(みつご)の如(ごと)し」
とたとえられるのです。
赤子、三歳児には「計算」がありません。ただひたすらに自分の思い願いを母親を始めとする周りの大人たちにぶつけていくだけです。わたくしたちがみ仏にすがって、すがって、すがりぬく時も、赤子のように三歳児のようにすべきだ、といわれるのです。
宗祖覚恵上人は、物心つく頃からこんな「信心」をみ仏より授かられそのご生涯を通して、〈おじひ〉のままに行じていかれました。その結果、自らが「身語正」という仏教の信心を持ち出し、中山身語正宗の宗祖(開祖)となるみ仏よりの使命を素直に受けとめられたのです。

宗祖上人のご生涯は、〈おじひ〉のままに生きられたご生涯であり、み仏からの大きな使命をみごとに具現されたご生涯でした。そして、わたくしたち中山身語正宗の「信心」をさせていただく
「身語正行者」
は、この宗祖上人の生き様(ざま)をこそ最高のお手本として生きていきたいと願わせていただくのです。なぜなら
「〈おじひ〉のままに生きぬく人生こそ、み仏からこのわたくしに託された使命をみごとに生きる生涯となる」
と確信させていただくからです。
〈おじひ〉のままに生きたら、その生涯が順風満帆(じゅんぷうまんぱん)になるのではありません。それは、宗祖上人のご生涯が多くの苦難に彩(いろど)られていた事実を見てもわかります。ではなぜ、わたくしたちは、〈おじひ〉のままに生きる生涯を理想とさせていただくのでしょうか。その理由は、
「〈おじひ〉のままに生きぬくことが出来た生涯には、み仏がこのわたくしに託して下さった使命を具現する生涯となる。そして、それこそが『真実ご法のおみの(実)りを具現する』ことになる」
からです。

〈おじひ〉のままに生きる生涯を自分のものにするためには、み仏との「現当二世(げんとうにせ)のご縁結」である「ご成就」のご縁を一日でも早く授かっておかねばなりません。否(いな)、ご成就のご縁を授かれた時、このご縁を授かるべく既に長い長い準備の時間をいただいていたことを、しっかりと味わえることが、もっと大切なことかもしれません。
わたくしたちは、この実感を「仏縁をさとる(気づく)」といい習わしてきたのだと思うのです。あなたには、この実感がありますか。

こすもす 314号より


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