平成21年・バックナンバー

平成21年12月
「身語正教学」講義[17]


テキスト『身語正教学』は、宗祖覚恵上人が身語正教主「根本大悲の親(すなわちご本尊中山不動尊)」から直々授かられた「み教え」と「ご信心」がどのようなものであったかを、体系的に明らかにしようとするものです。テキストを傍(かたわら)に、共々学びましょう。 学びの森

仏教の歴史の中に見る身語正のご本尊様
「身語正は、立教当初から身語正であった」と確信される中山身語正宗の信心は、理論的(教学的)には今日、次のように説明されます。
中山身語正宗の信心は、身語正教主「根本大悲の親(ご本尊中山不動尊)」が宗祖覚恵上人に託して持ち出して下さいました。
仏教では、本来「仏」とは「真理を覚(さと)った人」のことをいいます。そして、現在わたしたちが「仏教」として信奉している信心は、今からおよそ2500年前、古代インド世界に生を享(う)けられた「ゴータマ・シッダールタ」と呼ばれるお方によって「さとら」れた真理に基づく信心です。ゴータマ・シッダールタは、さとりを開かれた後、自らを「ブッダ(覚りを開いた者)」と呼ばれました。ですから、仏教では、このブッダを「仏」とお呼びし、「釈尊( 釈迦族出身の尊者という意味)」とお呼びしているのです。

その後、仏教の「教学」は、更に大きく展開し、「仏」とお呼びさせていただくお方は、「釈尊」お一人しかいない訳ではなく、釈尊がわたしたちの住むこの地上世界に出てこられるはるか以前に、既に多くの仏たちがおられた(これを過去仏といい、その数は七人、二十五人、千人など、いくつもの説が生まれることになります)といい、また、未来にも「弥勒仏(みろくぶつ)」という名前のみ仏を始めとして、たくさんの仏たちが出現する(これを未来仏といいます)と考えるようになったのです。
そして更に、仏教徒たちは「今」現在、わたしたちの住むこの地上世界とは違う世界が、わたしたちの四方八方、上下の十方に無数にあってそれらの世界には、「今」多くの仏たちが生きておられると考えるようになったのです。その代表的なみ仏が「西方極楽世界の阿弥陀仏」「東方瑠璃光(るりこう)世界の薬師如来」などです。こうしたみ仏たちは「現在他方仏」と呼ばれます。
そして、「密教」と呼ばれる教学が体系化されると、仏教が考えてきた宇宙の根本たる「真理」そのものが人格的な絶体身を有する「仏」として活動されていると確信されるようになり「大日如来」と呼ばれるようになるのです。

しかし、こうした2500年に及ぶ仏教の教学の歴史の中に見い出されることのなかったみ仏が、宗祖覚恵上人のご出世と共に、宗祖上人を通して現れ出られることになったのです。それが身語正教主「根本大悲の親」というみ仏です。
このみ仏は、宗祖上人の授かられた「宗教体験」を通して、初めて明らかに現れ出られました。ですから、宗祖上人とそのみ教えを信ずる中山身語正宗の信心を実践する「身語正行者」にしか確信されていません。そこで、『身語正教学』では、このみ仏が仏教における「仏」たちとどのように結びついたみ仏であるかを論理的に説明しようとします。
仏教において「仏」とは何かを論ずることを「仏身論(ぶっしんろん)(み仏のお身体について論ずること)」といいます。そして、この仏身論は、「生身仏(しょうじんぶつ)」と「法身仏(ほっしんぶつ)」の二つの身体として論ずる「二身説」。「法身」「報身(ほうじん)」「応身(おうじん)」の三つの身体として論ずる「三身説」など、いろいろな考え方が提案されるようになってくるのです。

こすもす 307号より


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