平成20年・バックナンバー

平成20年9月
「身語正教学」講義[2]


テキスト『身語正教学』は、宗祖覚恵上人が身語正教主「根本大悲の親(すなわちご本尊中山不動尊)」から直々授かられた「み教え」と「ご信心」がどのようなものであったかを、体系的に明らかにしようとするものです。テキストを傍(かたわら)に、共々学びましょう。 学びの森
「ご成就」の儀礼が行われるご宝蔵堂

現当二世にわたりお導き下さるご本尊中山不動尊のみ心とは
読者のみなさまは、既に「ご成就」を授かっておられますでしょうか。
人間は誰でも、自分が授かった「いのち」を自分で生きていかなくてはなりません。それも「意味のある」「生きていてよかった」と実感できる生き方をしなくては、本当に生きがいのある人生を送ったことにはなりません。
中山身語正宗という信心においてわたしたち一人ひとりがそんな生き方を実現するために、身語正教主「根本大悲の親」、すなわちご本尊中山不動尊は、「ご成就」を通してわたしたち一人ひとりと「現当二世のご縁結」をしていただき、正しくお導き下さるのです。

では、ご本尊中山不動尊のお導きとは、一体どのようなものなのでしょうか。み仏は、わたしたち一人ひとりに「なすべき役割」があり、それをなし遂げるための能力をそれぞれが内側に持っていると教えて下さいます。そして、それをわたしたち一人ひとりに「確信」させ、それを自らの上に実現させるべくお導き下さるのです。
み仏が授けて下さる〈おじひ〉とは、それをわたしたち一人ひとりに伝えんがためのみ仏の大慈大悲の働きに他なりません。

大乗仏教では、それを「仏性開顕(ぶっしょうかいけん)」すなわち、人間がみ仏に通ずるものを自分の内側に本来持っているのであるから、それを顕(あら)わし出して、自らがみ仏の如き「すばらしい人間」へと成長せよ、といわれるのです。
中山身語正宗の信心において、「ご成就」をいただいてみ仏から「現当二世のご縁結」をしていただき、み仏の〈おじひ〉のままに行ずることで、すばらしい「人格完成」を実現しようとするのは、ご本尊中山不動尊のみこころに叶った、わたしたちの「なすべき」最も大切なことだったのです。そのため本宗の信心では、これを〈おじひ〉のままに生きるといい、そうした生き方をいかに自分のこととして具現していくかが問われてきたのです。
わたしたちは、「ご成就」をいただく時、
「助けたまえ!助けたまえ!」
と必死にすがらせていただきます。そして、その時わたしの胸の中には三歳児(みつご)、赤子のように、辛い時、悲しい時、不安な時にただひたすら母親の姿を求め、すがりつこうとする「その気持」と「その姿」が大切と教えていただくのです。

み仏は、わたしたちにこう教えて下さいます。人間は、未(いま)だ歩んだことのない未来に対して無知であり、自分のなし得ることは、あまりに小さく無力である。しかし、自分の「いのち」を生きるために、わたしのなし得ることは無限にあるのだ。だから正しく「なにをなすべきか」。また「どのようになすべきか」を確信をもってなさねばならない、と。み仏は、それをわたしたち一人ひとりに誤りなく「確信」させ、「実行」させるべく、わたしたちに広大無辺の大加被力を授けようとされるのです。「ご成就」を授かるとは、こうしたみ仏の大慈・大悲がこのわたくしに確かに注がれていることを確信させていただく、かけがえのない「良縁」なのです。
「ご成就」を授かっておられないお方は、必ず授かって下さい。

こすもす 290号より


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