学びの森バックナンバー10月
平成18年・バックナンバー

平成18年10月
あなたが、あなたの「いのち」を生きること [3]

 「身語正」という仏教の信心(法門)は、身語正教主「根本大悲の親(すなわち中山不動尊)」から直々に持ち出していただいたものです。それを全ての身語正行者に正しく伝える要となって下さった身語正第二世覚照猊下のされたこととは何だったのでしょうか。


<いのち>の生き方を、我々に伝え示してこられた覚照猊下
 身語正教主「根本大悲の親(すなわち中山不動尊)」から直々に持ち出していただいた信心である「身語正」は、み仏から宗祖上人へ、宗祖上人から身語正第二世覚照猊下へ、そして覚照猊下から全身語正行者へと伝えられてきました。

 身語正第二世覚照猊下は、宗祖上人ご示寂後の四十八年間にわたって身語正に結縁したわたしたちを指導して下さったのですが、その指導の内容は要約すると、覚照猊下が
 「われ阿難尊者の如く」
と常にいわれていた通りのものだったのです。すなわち、仏教の開祖釈尊の晩年の二十五年間、常に釈尊につき従われた「多聞第一(釈尊のお説法を最も多く聴聞されたお方)」の阿難尊者のように「わたし(覚照猊下)は、宗祖上人のみ教え、お諭しを誰れよりも多く聴聞させていただいた」といわれます。そしてご自分が全宗人に話せることは、
 「宗祖から教え、諭されたことしかなかもん」
といって、繰り返し繰り返し宗祖上人から教え、諭されたことを語り続けて下さいました。そして覚照猊下は、単に「宗祖上人の言われたこと、されたこと」をありのままの事実として語られただけではなく、その中に貫かれる「真理」や「原則」をみごとに明文化して下さったのです。その最も代表的なものが、身語正の信心の道標(みちしるべ)としてわたしたちに授けられている『おさづけ』です。

 では、『おさづけ』には何が説かれているかというと、「あなたが、あなたの<いのち>を生きるための最上の道がここにある」ということです。
 宗祖上人は、昭和17年1月5日にご示寂されました。その時、宗祖上人は覚照猊下をご自分の枕元に呼ばれ、「身語正のすべては、お前に授け終った」と明言されました。その時の宗祖上人の真意は、きっと、
 『身語正の信心の道を正しく歩くということがどういうことか、お前(覚照)は間違いなく体解体得してくれた』
という宗祖上人の確信であったと信じております。

 そして、覚照猊下もまた「そうできた」と自負されていました。こうした師資相承が、次に覚照猊下が「身語正教学」の体系の骨子をまとめ上げる上での原動力になっていったのです。そして、身語正という仏教の信心をただ一途に進んでいくなら、そこには
 「あなたが、あなたの<いのち>を生きる道が、自分のこととして確かに捉えられるはずだ」
との確信をわたしたち一人ひとりに持たせようとして下さったのです。

 こうして改めてかみしめられることになった「身語正」という仏教の信心(法門)は、決して難しいものではありませんでした。それは、僧俗の区別なく「自ら行ずる」信心であり、その行願を通して「み仏からこころを授かる信心」であったのです。また、自分や自分の周りにいる人々が悩み苦しむその現実の中にあって、至心にみ仏に「頼む一念」のまことをもってすがっていくならば必ずみ仏の方から「助かりの道」を教え、示していただける信心でもあったのです。では、本宗の信心をもう少し詳しく学んでみましょう。

こすもす 279号より


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