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中山身語正宗の実践

中山身語正宗の実践


おさづけの額が掛かる大本堂
世界にはキリスト教やイスラームなどいろいろな宗教が存在し、その中のひとつである仏教においても多くの宗旨宗派があります。そして、その一つひとつに、みなそれぞれ大きな特徴があります。
では仏教の法門(教え)のひとつである本宗の信心の特徴とは、どのようなものなのでしょうか。それは大きく次の3つが挙げられます。

  1. 仏様の「おことば」のままに実践・実行する信心
    仏様から授かる「おことば」のままに生きられた宗祖覚恵上人のご生涯のように、自分の思い計らいではなく、仏様のみ心のままに生活する。それが本宗信心のあり方となっています。
  2. ご先祖供養を大事にする信心
    宗祖覚恵上人は「ご先祖代々菩提が醍醐なり(ご先祖供養が何よりも大切である)」と説かれ、そして自らも実践・実行されました。供養の見返りを求めるのではなく、ご先祖様が喜んでくださると確信できるような供養、すなわち真心を込めた供養。それが本宗のご先祖供養です。
  3. みずから行じる信心
    仏様から助けていただきたいなら、他人任せにするのではなく、私たち自身が行じることが大切です。普段の生活の中で、仏様に向き合う時間を作ること。それが本宗のお行の基本です。
    宗祖覚恵上人は「お行とは、仏様に向かって行くこと」と説かれました。本宗の信心は、お行を通して仏様のみ心に近づいていく信心です。

この3つの実践の「道しるべ」となるのが『おさづけ』です。
宗祖覚恵上人は、仏様のみ心のままに、お行を積んでいかれました。そして、日常生活の中にあっても、仏様のみ心のままに過ごされました。
そこで身語正第二世覚照猊下は、本宗の「信心の実践」を正しく伝えるために、宗祖覚恵上人の言行や教えを整理することに取り組まれました。こうして昭和23年に、5カ条からなる『おさづけ』がまとめられました。
私たちは『おさづけ』に説かれている条文を正しく理解し、毎日の生活の糧として日々実践していけるよう精進努力しています。

おさづけ全文

【第1条】
今生一度の御縁様、御成就を戴いた時の清浄無垢心を、家庭にお仕事に日々永久にもちとどけること。


【第2条】
「師主知識の恩徳は、骨をくだきても謝するべし」と、善知識の御恩有難きかな。


【第3条】
十善戒を守り、御先祖代々菩提、親には孝行、夫婦よく和合し、兄姉弟妹仲睦まじく、不平不満の念をおこさざること。


【第4条】
身語正は修養から、修養は実行によりみのる、実行は先ず自分の足下より始むべし。御開山上人大菩薩の御遺訓に、「私程浅間しいものはも一人と外にありません、愚痴愚鈍の覚恵」と、常に足下に気をつけ努力努力精進すべし。


【第5条】
御宝前に両手を合せ、口に唱名念仏するのみが、身語正の信心にあらず、又瀧にかかるのみが行にはあらず、日々さずかるお仕事は、大小上下によらず、之仏様より授かりたる菩薩の浄行なりと悟り、一事一物に対しても、報恩感謝の念を以て精進努力する、之即ち身語正行者、真の菩薩なり。